親愛なる皆さまへ
年の瀬に今年一年を振り返りながら、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
毎年ですが、あっという間に過ぎていく時の流れの速さを感じるなかで、今年の一年を振り返ると、継続する新型コロナ禍やウクライナでの戦争など、地域でも心を痛める出来事が現実に起こり続けていくなかでも、CSOの方々をはじめとしたソーシャルセクターの方々のまなざしとその活動は確実に再稼働しはじめていることを強く感じる一年でした。
私たち「さがつく」も地域のCSOをはじめ、行政や企業の皆さまとともに、助成金を中核としたコレクティブインパクト型の地域支援のプログラムなどをできる限り展開していきました。
まだまだ続く新型コロナ禍のなかでもしっかりと地域で活動している方々を応援継続していければと考えています。
「佐賀支え合い基金」へのご支援をよろしくお願いいたします。
また、今年はさがつくメンバーでも「居場所」と「出番」の大切さを改めて感じる年だったと思います。
年明けの最初に日本財団と佐賀県との三者協定のもとに2年目の支援を迎える「こども第三の居場所」の唐津市「ミライエ」をはじめ、「じゃんぷ」「居場所そら」「ここてらす」など4カ所の地域での新たなこどもの居場所の開設や更なる機能拡充のための動きが広がってきています。
佐賀での現場でのこどもの居場所の応援を通じた、奨学金なども含めた、さまざまな「こども支援プロジェクト」を地域のCSOの皆さんと一緒に実行してきました。
地道にですが着実に進みながら、さらに広がってきています。
引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
■入学応援給付金プロジェクト
(現在、来年4月からの高校進学を希望する子どもや保護者の方々からの進学にかける想いをお預かりしている状況です。
来年の春、こどもたちが笑顔で入学できるよう、応援いただけましたら幸いです!
なにとぞよろしくお願いいたします。)
■こどもの居場所応援プロジェクト基金(さがっこ基金)
(どんな境遇の子どもたちも見捨てない!子どもたちの社会的孤立を防ぎ「誰一人取り残さない」を実現する佐賀県発『子ども救済システム』)
こどもの社会的孤立防止のために2017年からこどもの居場所とアウトリーチ支援をはじめとした様々なメンバーが集まり連携しながら支援活動を行っています。)
加えて、災害対応や防災支援というところでは、6月に大町で二つの拠点が誕生しました。「モアワン」と「ソレイユ」です。
日本レスキュー協会と大町町と佐賀災害支援プラットフォーム(SPF)が人材育成やネットワークづくりの拠点として開所式を行い、今後の防災や復興の地域づくりの象徴、そして実践の「場」としても機能していくのではないかと思っています。
有事に備えた平時での拠点や仕組み作り、そして「佐賀災害基金」へのさらなるご支援をよろしくお願いいたします。
■佐賀災害基金
佐賀災害支援研修センター | 佐賀災害支援プラットフォーム【公式】 (s-spf.com)
さらに今年は、様々な方々との出会いによる「出番」や仕組みづくりにチャレンジしてきました。
各種の災害・防災支援活動の方々の応援をはじめ、山口知事とCSOとの大交流会やJAFとの九州最大級のコラボイベント(ジュニアシート基金と事故防止の取り組み)、ウクライナ支援プロジェクトへの参画などを様々な連携事業を実施してきたことに加えて、昨年は「人生の集大成の寄付」といわれている遺贈寄付(不動産などの資産)をはじめて受けたことを機会に地域のCSOの方々の力で、防災拠点や地域福祉食堂として「傍楽庵」が誕生したことが、今後のさがつくにとっても非常に大切な機会だったと感じています。
これもひとえに佐賀の地域活動の皆さんの素晴らしさをはじめ、支える環境づくりをしてくださっている行政や企業、そしてソーシャルセクターの皆さまのおかげだと改めて感謝と誇りを感じる2022年でした。
まだまだ微力でこれからなのですが、皆さまからいただいた言葉や想いを大切にしながら、少しずつですが一歩ずつ一歩ずつ、地域の皆で力を合わせて、「居場所」と「出番」をキーワードに佐賀の未来に向けて進んでいければと思っています。
戦争やコロナなど、今は一日も早い事態の終息や復旧・復興を願うばかりですが、改めて、当たり前の日常の暮らしの尊さや助け合いや支え合いの大切さ、自分自身の在り方や価値観、そして生き方を年末年始で見つめ直したいと思っています。
これからの地域の未来に向けて、考える機会と時間をいただいていることに感謝しながら
「地域共生」
日々、一生懸命に地域の仲間と歩いていけたら嬉しいです。
最後になりますが、皆さまにとっても残り少ない今年がよりよき一年であることを心より祈っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
公益財団法人佐賀未来創造基金
代表理事 山田健一郎
さがつくメンバー一同