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NPO法人ATLETICO VIVO SAGA(アトレティコヴィーボサガ)は、サッカーチームやスクールの運営、ボランティア活動などを通して、誰もがサッカーの楽しさを知ることができる機会をつくっています。

特に、“ 誰もが ”の部分では、社会人になっても活躍ができる場所や、障害の有無にかかわらず全ての人が楽しさを共有できる場所があるようにという思いから現在の活動があるそう。今回は、その思い理事の今村晃輔さん(以下、今村さん)に聞きました。

◇佐賀に帰って来てもサッカーを楽しめるようにしたい

サッカーチームを運営することが発端で始まったNPO法人ATLETICO VIVO SAGAの活動。

今村さんも過去はプロのサッカー選手を目指していたうちの一人で、佐賀に帰ってきてもサッカーで活躍できる場を作りたいという思いから社会人チームを結成、運営しています。

2017年度より佐賀県社会人リーグの地域リーグに参戦し、2019年度は3部リーグ全勝優勝し、2部への昇格が決定したとか。

今村さんは社会人リーグがいかに重要であるかをこのように話します。

「佐賀県は本来、サッカーがとても強いんですよね。高校生とかも強い選手が沢山います。でも、そういった人が戻る場所がないから県外に出て行ってしまうんです。」

サッカーを楽しみたい、というシンプルな気持ちが活動の根幹にあることが伝わってきます。

◇サッカーの楽しむ気持ちは共通言語になる

サッカーを楽しむことで、誰もが笑顔になってほしいという気持ちは他の活動にも広がっていったとか。

サッカーを今以上に楽しめる人が増えるように開発したのが、音楽のリズムに合わせてサッカーに必要な要素・動きを取り入れたダンストレーニング。

サッカーをやったことがない人でも参加することができるものでしたが、どのように広めていったり活用をしていけば良いのか開発当時は模索していたそう。

そんな時、西九州大学の留学生がきっかけでタイの孤児院でワークショップをすることがありました。

「音楽を流してみたら、子どもたちが本当に目を輝かせていて。言葉こそ通じないのですが、音楽と動きで繋がれる感覚があって、”僕がやることはこれだ”と使命感のようなものがありました。」と振り返りながら今村さんは話します。

この経験が原点となり帰国後は、保育園・幼稚園・児童クラブ・児童発達支援・放課後等デイサービスを訪れてワークショップを行っています。

さらに、障害の有無にかかわらず、誰もが一緒にサッカーの楽しさを共有できるよう、知的障害のある者が構成する「インクル佐賀FC」との試合を実施しました。

2024佐賀障スポに向けて、定期的に試合を重ねていく予定です。

◇自分たちだからできる挑戦のカタチ

話を聞いていると、多岐に渡る活動をしてこられたことが伝わってきます。

その理由には、今村さんを含めたサッカーにかかわる方々の思いがしっかりあるからだということもわかりました。

サッカーはイコール、スポーツと結びつけて感じてしまいがちですが、もっと可能性のあるものだと最後に話してくださいました。

「もっと楽しさを共有したいから、子どもたちや障害のあるみなさんと試合をしたり、時には直に自然光を浴びて試合をする中で感じた自然環境の問題に訴えてみたり。僕たちが感じたことをカタチにしていこうと思っています。」

近年は、SDGsをはじめ様々な社会問題が発信されていますが、スポーツにはなぜそれが問題になるのかを感じてもらえる、きっかけにもなり得ることを教えていただきました。

これからももっと活動を多くの人に知ってもらいたいという今村さん。SNSの活用をしながら、「必要だよね」だけではなく「楽しそう」という感覚が伝わるように工夫を続けていきたいと意気込んでいました。

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