冠基金!
1qトリソミー基金~一番染色体長腕部分トリソミー症候群の子ども達と家族を支えたい~
2013年12月に公益財団法人佐賀未来創造基金では当財団の第2期事業指定寄付として「1番染色体長腕部分トリソミー症候群の研究開始と患者家族との出会い」を支援する寄付のお願いを行って参りました。
このたび、幸篤志さん(患者のお父さん)の故郷、大分県佐伯市有志の方々が、この難病が「治る」という奇跡の実現可能性にかけて、新たにご寄付を当財団に託されることになりました。
よって、当財団の冠基金”1qトリソミー基金~一番染色体長腕部分トリソミー症候群の子ども達と家族を支えたい~”を2014年4月に創設することといたしました。
「超希少難病「1番染色体長腕部分トリソミー症候群」の幸奏汰くんを助けたい!」
3月31日までの事業指定寄付を引き継ぎ、継続してこの病気を支援していくことにいたします。
また、今後は、この”1qトリソミー基金”を契機に国や製薬企業も取り組めていない希少難病患者を救うための基金創設に繋げ、国には研究助成を、製薬企業には創薬に取り組んでいただきたいと願っております。
この「不可能を可能にする」寄付による社会変革にご協力をよろしくお願い申し上げます。
公益財団法人 佐賀未来創造基金 理事長 山田健一郎
皆さまのご支援により、1qトリソミーのホームページが開設されました。
「1qトリソミーの部屋~患者家族の出会い。そして未来の為に~」
・「1qトリソミー」に関する最新の情報提供
・患者さん・ご家族同士が出会い、集う場所
として、1qトリソミー患者家族代表により管理運営されています。
下記、3名の方からメッセージをいただきました。
お問合せ CONTACT
TEL:0952-26-2228
担当者 江口・山本(受付時間:平日(祝日除く)9:00~18:00
設立者 | 佐伯市有志一同 |
わたしの「まち」にあるお困りごと
「1番染色体長腕部分トリソミー症候群」は、これまで国内での報告例がほとんどなく、世界でも30例程度と推測されていた全くと言っていいほど知られていない難病です。ほとんどの場合、出生時に死亡するといわれています。
この病気への医学的アプローチとして、日本小児遺伝学会の専門医と医療機関の協力を得て、日本で初めて協働で研究に着手します。
この活動のあらまし
第2期の事業指定寄付助成事業「超希少難病「1番染色体長腕部分トリソミー症候群」の幸奏汰くんを助けたい!」では、400人、そして、400万円を超える多大なるご寄付をいただき、この社会的課題に対する地域社会の関心は、佐賀県のみにとどまらず、全国、そして世界へと広がっていきました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
そして、今回の冠基金「超希少難病「1番染色体長腕部分トリソミー症候群」の幸奏汰くんを助けたい!」では、幸さんの出身地である大分県佐伯市の同級生や故郷の皆さま「佐伯市有志の会」が出資・設立者となり今回の冠基金が誕生しました!
今後は、この“1qトリソミー基金”を契機に国や製薬企業も取り組めていない希少難病患者を救うための基金創設に繋げ、国には研究助成を、製薬企業には創薬に取り組んでいただきたいと願っております。
この「不可能を可能にする」寄付による社会変革にご協力をよろしくお願い申し上げます。
わたしの「まち」に必要なコト
こんなに希少な病を治すことは簡単ではないことはわかっています。だから、生きることに希望を持ち、この病と向き合い、一生を通してつきあっていくことがまずは重要だと考えています。
そのためには、みさかえの園総合発達医療福祉センターの近藤達郎先生をはじめとして、この病気の研究グループが立ち上がり、調査が進めば、同じように悩み苦しんでいる患者と家族の情報、辛さ、悩みを共有でき、孤独で先が見えない不安だらけの今の状況に対して、少なくとも心の面だけは安心を得られます。
そして、この国内の研究グループの研究成果が世界的な協働研究につながり、製薬企業には利益につながらなくても薬を開発していただける社会が実現されることを目指します。
上記の目的のもとに「1qトリソミー基金」を設立させて頂きます。
みなさんと一緒に取り組みたい活動
冠基金の寄付金は以下の事業の実現のために活用されます。
医学的アプローチ
日本小児遺伝学会会員を対象に、日本国内にどれだけの患者が診療されているのかその実態を調査します。
その結果をもとに、実際に診療されている医療機関(10施設程度)へ「1番染色体長腕部分トリソミー症候群」研究グループへの参加や詳細な調査に協力いただきます。
この取り組みに賛同された医療機関で全染色体の異常について検査に着手し、染色体と症状との関連性を検討します。
患者・家族へのアプローチ
医学的アプローチと並行して、この病気の患者、家族、医療者、製薬企業、行政等が集う交流会を開催します。
この交流会を契機に、日本国内で会ったこともなく、情報もなく困っている「1番染色体長腕部分トリソミー症候群」の家族の輪を広げ、ホームページを運営管理します。
以上の取り組みを報告書としてまとめ、日本小児遺伝学会や患者・家族等をはじめとして、社会に対して発信します。
みなさんと一緒に取り組むことで
難病は、1000種類を超え、原因不明で治らない病気が大半です。私たちは、その病気にならない限りその病気の大変さを知ることはほとんどありません。しかし、いつ何時発症するかわからないのです。言い換えれば誰もが発症する可能性があるのです。
希少な病は国の支援や製薬企業の創薬はほとんどありえません。だから、私たち当事者が立ち上がり、治療法の発見に向けた最初のドアを開けます。
わたしたちが目指しているコト
発症しても希望をもって生きていける社会の実現に向けて、私たちの“寄付”と言う共助への“参加”により、「希望」を持てる社会創造のモデルになります。
また、今回の取り組みが成功すれば、他の希少でたいへんな難病患者への取り組みにも拡大して行きます。