チャイルドシート(とくにジュニアシート)の使用率向上を目指して
佐賀県の現況としては、全国平均と比較し交通事故の発生率が高く、さらにチャイルドシート使用率が低く、佐賀県の将来を担う子どもの「車内での安全」が確保されていない状態です。
佐賀県は人口10万人あたりの人身交通事故発生件数が2012年から2016年まで5年連続ワースト(2014年には人口10万人あたりの交通事故死者数もワースト)でした。
さらに、JAF・警察庁合同のチャイルドシート使用状況全国調査(2019年)の結果では、佐賀県の6歳未満全体のチャイルドシート使用率が55.2%と全国平均(70.5%)を大きく下回っています。
このような状況を踏まえ、佐賀県では県民一人ひとりが「交通事故ゼロ」を自らの課題として認識し、デザインのチカラによって、自らの行動変容を促す交通安全意識改革・運動としての「SAGA BLUE PROJECT」に取り組んでおり、その改善の兆候が表れ始めています。
私たちはこの事実に注目し、現状を訴えかけ、この状況を知っていただくことで、子育て世代の自動車ユーザーに対し、さらなる意識の向上へも繋げていきたいと考えました。
そこで、健全で明るいくるま社会の発展を目指す 一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)と連携し、クラウドファンディングによる募金活動を実施しました。(2021年11月29日から2022年1月31日まで)
これは、ジュニアシートを使用する世代(世帯)への「子どもの車内安全確保」や「ジュニアシート使用によるシートベルト着用の向上」を目的に、地域の子どもたちに向けてジュニアシート提供支援の取り組みを実施するものです。
ジュニアシート使用の目安:身長100cm(3歳程度)以上140cm未満の子ども
全国に先駆けてモデル化を行い、この取り組みを広げていくことで、日本中で人にやさしい交通社会の実現を目指すべく、その第一歩を佐賀から始めていきます。