よってこランドは地域共生ステーションたすけあい佐賀かせに併設されるカフェミモザで毎月第四水曜日に行われている、こども食堂です。地域のこどもたちの笑顔を作るために食堂をきりもりするのはNPO法人たすけあい佐賀の代表を務める、吉村香代子さん(以下、吉村さん)。
こどもたちの孤立が目立つ中、どんな思いで活動を進めているのか聞きました。
◇みんなが共に生きられる社会に
NPO法人たすけあい佐賀が目指していた理念が、こどもも大人も障害者もみんなが “共生”できる社会で、一緒にご飯を食べたり遊んだりできる場所として3年前くらいに開始しました。
「キッチンも中庭もあるので、こどもたちが集まるのにちょうどよい場所だったんです。誰でも来ていいよ、という意味で”よってこ”という名前にしたんですよ。」と話す吉村さん。
◇現在の取り組みと課題
最初はどうやったらこどもたちが来るのか分からなくてチラシを配っていたそう。
今では15時頃になるとこどもたちが自然と集まります。
忙しい時には手が回らなくなるほどの時もあるようです。
大人も300円で利用できるため、親子できて中庭で夕方まで遊んでいることも。
また、普段のこども食堂の活動とは別に長期休みには夏祭りを開催したり、音楽療法の先生を呼んでみたり、時にはピザを焼いたりと幅広く取り組みをしています。
こどもたちの居場所になっている、よってこランドの今の課題はこどもたちとゆっくり話す時間を作ること。
「たくさんのこどもが来てくれる場所があることは幸せだけれど、1人1人と話がもう少しできれば」と吉村さんは話します。
◇「よってこランド」のこれから
毎回同じ曜日に開催をしているので、どうしても同じメンバーになってしまうことがあります。
「いつか駄菓子屋みたいにしたいんです。
”ピンポン”と入り口の音が鳴ったら行くみたいな。
また、こどもだけではなく親同士や高齢者なども集える交流の場所に広がっていくといいな、と思います。」と将来について伝える吉村さん。
そんな未来をうつした瞳はこどもと同じくらい輝いて見えました。
これから、「よってこランド」がより地域のつながりを広げていく居場所になることを思います。
お近くにお住まいの人は是非1度吉村さんに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
きっと、「よってこ」と言って笑顔で迎えてくれるはずです。