進学を諦めない!地域内資源循環モデル 「学生服バンク」プロジェクト2026
今年度も、ふるさと納税 ガバメントクラウドファンディング(ふるさとチョイスGCF)にて、「進学を諦めない!地域内資源循環モデル「学生服バンク」プロジェクトの寄付募集を開始いたしました。
ふるさと納税の制度を利用して、本プロジェクトをご支援いただくことが可能ですので、ぜひ暖かいご寄付をよろしくお願い申し上げます。
学生服バンクとは
中学校・高校等を卒業後、ご家庭で不要になった学生服や学用品のほか、子ども服などの寄贈を受けて、取りまとめ、経済的な理由で学生服等を購入することが困難な子どもたちを中心に無償譲渡を行い、進学や学校生活を「地域で支える」活動です。

令和5年度佐賀県子どもの生活実態調査報告書によると、小学2年生から高校2年生の子どもがいる世帯のうち、ひとり親家庭の42.8%が世帯年収141.7万円未満の低所得者世帯で、過去1年間、衣類が買えなかった経験について「まれにあった、ときどきあった、よくあった」の合計が59.5%となっています。
上記のような低所得世帯においては、「制服が買えない」「カバンが買えない」から、と進学を諦めざるを得ない状況が存在することも想定されます。
本事業では、県内の貧困家庭やひとり親家庭の子どもたちへ学生服等のリユースを通じて、子どもたちを地域で育てる社会の仕組みづくりに取り組んでいます。(学生服バンク こねくとnetのホームページはこちら)
これまでの取組
2022年度、当財団が実施している「入学応援給付金プロジェクト」で耳にした「制服やカバンが買えない。入学のためにあと5万円足りない・・」といった悲痛な声から、少しでも低所得世帯・ひとり親世帯の子どもたちが進学の夢をかなえることができるよう、この学生服バンクプロジェクトを立ち上げました。
地域で子どもの居場所(子どもの居場所「じゃんぷ」)を運営する(一社)キラキラヒカルとの協働で、学生服バンク「こねくとnet」をスタートさせ、昨年度は寄贈受付35件、必要な方へのマッチング26件を叶えることができました。(複数点数であっても1件とカウント)
今年度は、本事業が目指す長期目標である「地域内学生服等リユース100%」への種まきとして、旧唐津市内の小学校全校生徒へ活動周知と将来中学・高校を卒業するときに学生服等の寄贈を宣言いただくチラシ&アンケートを配布しました。(現在アンケート収集中)



また、皆様からのご支援のおかげで、これまで、下記の活動を実施することができました。
初年度:事業開始・基盤整備
・県内の関係団体や子どもの居場所関係者へ周知・協力依頼
・寄附物品の管理プラットフォームの構築
・寄附受け入れから、管理、寄贈までのスキーム構築・実施
・学生服バンク「こねくとnet」のオープン 運営開始
2年目:運営スキームのブラッシュアップ、受益者の掘り起こし
・学生服バンク「こねくとnet」の本格運営
・改善点やマニュアルを整備し、より効果的な地域資源循環の仕組みを向上させる
・子ども服 お譲り会(じゃんぷ祭)の開催
・無印良品 唐津での学用品回収イベント開催
3年目:継続運営、資源循環のための種まき
・学生服バンク「こねくとnet」の継続運営
・学生服バンクお譲り会・見学会の開催
・子どもたちへの啓発、お譲りアンケートの実施



活動して見えてきた課題

これまで、この学生服バンクの取り組みは、運営団体であるキラキラヒカルが実施する「子どもの居場所『じゃんぷ』」の利用者の声や、協力団体・支援者の皆さまからの口コミを通じて、少しずつ地域に知られるようになってきました。
その結果、学生服や学用品の寄贈のご相談、困りごとを抱えるご家庭からの利用希望も増え、寄贈受付から受益者とのマッチングまで、コンスタントに循環を生み出せる仕組みが形になりつつあります。
しかし一方で、活動が広がるにつれて、新たな課題も見えてきました。
寄贈者の方との連絡調整、物品の回収・保管、仕分け、そして受益者からの在庫お問い合わせ、連絡調整、受け渡しまで、現在は限られたマンパワーで、やっと運営しているのが現状です。
一件一件を丁寧に対応するからこそ、時間と労力がかかり、活動規模の拡大とともに時間と人が足りないという状況が生まれています。
学生服バンクを地域の中の当たり前の機能として長く続けていくためには、持続可能な運営体制づくりが必要です。この課題を乗り越え、次の世代へとつないでいくために、私たちは今年、新たな一歩を踏み出そうとしています。
地域の担い手とともに持続可能な活動へ
課題を乗り越えるための、今年の取り組み
こうした背景を踏まえ、今回の学生服バンクでは、これまでの「運営メンバー中心」の体制から一歩進み、地域の次世代を担う高校生ボランティアと協働した、新たな資源循環の仕組みづくりに取り組みます。(地域の高校ボランティア部との連携合意取得済み)
寄贈受付や仕分け、受け渡しといった作業を高校生ボランティアと分担・協働することで、運営側のマンパワー負担を軽減すると同時に、活動を特定の人に依存しない持続可能な体制へと移行していきます。
同時にこの学生服バンクという活動や仕組みが高校生ボランティアを中心に地域の子どもたちの中に文化として根付いていくことを期待しています。
寄附金の使い道
【目標金額に達しなかった場合】
子どもに係る社会課題に関心のある県内企業等から寄附を募り補填、または、事業費を削減して実施します。
【目標金額以上の寄附が集まった場合】
お譲り会イベントの回数を増やしたり、各種イベントへ出展し、マッチング機会の拡大と広報活動に活用します。
高校生と一緒につくる「地域の資源循環」

ボランティアに参加していただく高校生にとっては、自分たちが着ている、または、着ていた学生服が、地域の誰かの進学や通学を支えている。その現場に関わることで、地域の中で起きている課題や、それを支える仕組みを"自分事"として捉える経験になります。
この経験により
- 卒業時に「学生服を寄贈する」という意識が自然と育まれる
- 高校生ボランティアも世代交代でつながっていき、活動が次の世代へと引き継がれる
- 高校生ボランティアを主体として学校・家庭・地域をつなぐ新たな接点が生まれる
といった、将来を見据えた好循環も期待しています。
学生服バンクを「支援する側」「支援される側」に分けるのではなく、地域全体で支え合う循環型の仕組みとして育てていくことが、今年の大きな目標です。
進学を志す子どもを地域で支える社会の実現を目指して
学生服は、人生に一度しかない学校生活を共にする大切な思い出のパートナーです。
保護者さんにとっても、決して安くないその学生服が、お子さんの成長の思い出として「手放しがたい」ものでもあると思います。
私たちは、この学生服バンクという取り組みを、進学を志す子どもを「地域で支える」仕組みとして成長させたいと考えています。
それにより、現在学業に励む子どもたちの意識の中にも「この制服を大切に使い、思い出とともに、必要とする次の世代のためにリユースする」という温かい心を持ってもらい、最終的には卒業生の学生服が100%リユースされる地域文化として定着することも目指しています。
また、現在進めている子どもの居場所との併設化により、居場所を利用する小学生も日頃から学生服バンクの活動を目の当たりにし、「いずれ自分が高校(中学)を卒業する時はリユースするんだ!」という思いとともに成長してもらえることも期待できます。

地域の卒業生の学生服等が100%リユースされる基盤が整ったとき、支援を受けた子どもたちは、地域から支えられている想いを胸に学業に励み、寄贈した子どもたちは、自分が地域に貢献しているという誇りをもって成長していくと考えます。
ぜひこの取り組みに皆様も応援をよろしくお願いいたします。
事業実施のスケジュール
- 学生服バンクの継続運営
- 5月~ 唐津市の高校生ボランティアの受入開始
- 9月 学生服バンク等 お譲り会イベントの開催
- 2月 学生服バンク等 お譲り会イベントの開催
選択肢が増えることで環境に左右されない地域づくりを

学生服バンクの取り組みも3年目に入りました。
昨年はメディアに取り上げてもらい、学生服バンクの取り組みをたくさんの方に知ってもらうことが出来ました。
また、「子どもの居場所」と「こねくとnet」を併設した施設にしたことにより、まだまだ課題はあるものの、管理がしやすくなりました。
子どもたちの境遇・環境はさまざまです。学生服1つをとっても、購入するのか、譲り受けるのか、そして使わなくなったら次に繋げるのか、そういったことが選択できる地域でありたいと願います。
昨今、あらゆる分野での価格高騰で家庭の経済的不安は大きくなる一方、使える資源は大いに循環させ、少しでも経済的な不安が取り除ければいいな、と考えます。
今年度は、これから制服が必要な子どもたちや家庭に「学生服バンク」の取り組みに興味を持ってもらえるような働きかけを行っていこうと思っています。
私たちの活動が、少しでも子どもたちの未来に繋がる一歩となることを願っています。
寄附者の皆様へ
学生服バンク活動を実施している佐賀県唐津市には、中高で29もの学校があり、その中でもサイズや季節ごとに種類分けされていることから、必要な子どもたちに必要な制服等を届けるには、まだまだ十分な循環基盤が整っているとは言えません。
これからも継続して地域内資源循環モデル「学生服バンク」を地域に必要なインフラとして定着させていきますので、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
