【採択助成事業】
佐賀災害2021-2期-05(大町町/在宅避難者のヒヤリング、大町診療所跡地に佐賀県内の支援物資の集約化による支援活動)
佐賀災害2021-2期-12(大町町/支援物資の管理センターでの人員配置及び管理による支援活動)

「NPO法人ようこそ小城」は小城市を中心に市民活動の発展を図るため、市民活動を行う者同士や自治体を繋げ、市民活動の環境基盤強化を目指す活動をされています。

今回は副理事長の西岡明樂さんにお話を伺いました。

現在の活動は、災害時の支援活動についての講演の企画、地域の環境を守る事業として市民団体と協働での耕作放棄地の活用、ICTの普及としてパソコン教室の企画などで、地域課題に適した企画と市民団体の独立支援・ネットワーク構築を行っています。

市民団体の持続的な独立を目指す

西岡さん一人から始まったこの活動は、小城市にあった約100の市民団体を一つ一つ調べ上げるところから始まりました。

地道な活動の中で、報告書の作成や助成金の取得など、その団体の弱みや苦手とすることを支援し、活動の幅を広げ、団体としての独立を目指してきました。また、地域課題を解決できる市民団体がなければ、新たな団体の立ちあげも行いました。

市民団体と言えど、その活動内容は団体それぞれ。多くの分野に精通し、必要な支援を提供、そして他団体や行政にも繋げていく。そんなつなぎ目があるからこそ、小城市の市民団体ネットワークは広がっていきました。

「やりたくないことはさせたくない」

そう西岡さんは話します。

単なる「団体」としてではなく「人」にフォーカスを充てた支援でいくつもの事業を設立、独立までともに走り続けてきました。相手を尊重し、個性を見極め、今まで培ってきた市民活動に関する知識やネットワークを必要なタイミングで提供することで、相手の中にある力を最大限に引き出す。西岡さんは生粋の伸ばし上手なのです。

災害。そして繋がる支援

2019年と2021年、2度にわたり佐賀県大町町を災害が襲いました。

2021年は豪雨により414世帯で床上浸水・床下浸水が発生。一度立て直した生活を2度も壊された被災者の方も多く、悲しみが広がりました。

全国からは支援の手がのび、多くの支援物資が大町町に届き始めました。

大量の物資は病院の跡地に集めることになりましたが、物資が届くときにだれもその場にいない事態が発生。全国から集まる物資をいつでも円滑に受け取るため、小城市で支援を続けてきた市民団体に声をかけ、当番を募集しました。

そしてシフトを作り、2カ月半の間必ず誰かが物資を受けとれる環境を整備しました。

まさに市民が繋がり、必要な場所に必要な支援を迅速に届ける。それは今までの長年の活動で構築してきたネットワークが活きた瞬間でした。

輪はどこまでも

2015年に設立し、今年で8年目になるNPO法人ようこそ小城。

西岡さんは活動を始めた当初、市民活動について全く興味がなかったと言います。徐々にこの活動にのめり込んでいった原動力は「人と関わることが好き、企画も面白い」だからだそう。

終始笑顔で、そしてユニークにお話をしてくださった西岡さんの周りには、自然と人が集まり、輪が広がっていく様子が見えたような気がします。

今後は農業事業にも力を入れていきたい。小城市では新たな挑戦が続いていきます。

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令和5年7月佐賀豪雨災害対策支援基金

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