【採択助成事業】

佐賀災害-2023(唐津市七山地区・浜玉地区/災害土砂の撤去、被災された農家の収穫補助活動)

NPO法人WeDは、佐賀県唐津市で高校生の「○○したい」を応援しながら、高校生の主体性を育む事業に取り組んでいる団体です。

高校生が七山の災害ボランティア活動を行うようになったきっかけと活動を通して感じたことを代表の吉森旭希さんに伺いました。

七山のピンチを助けるために

唐津市七山で地域おこし協力隊として活動する野田さんらとともに、高校生が耕作放棄地を使った農業体験をできる企画を考え始めていた時、九州北部豪雨(7月10日)が起こりました。

この豪雨により甚大な被害を受けた七山を見て、耕作放棄地の前にどうにかしなきゃいけないことがあると思い、災害ボランティアの活動を行うことへ舵を切りました。

家屋はもちろんのこと、ハウスや畑の被害も大きく、野田さんの繋がりを通じて地元の方々のご協力もいただきながら、これまでに2回の活動を行ってきました。

高校生でもできるボランティア活動

災害後、七山には社会福祉協議会などのボランティアの方々も多数参加し、生活道路の土砂の撤去や、お家の片付けなどの活動が行われました。

災害ボランティアでは、住民の方々の生活環境を整えることが最優先で、観光場所の復興までは含まれていないのが現状です。

しかし実際には、夏休みになると県外からも多くの子どもたちが遊びに来る七山の川、ここも災害の影響で安全に遊べる状況ではなくなっていました。

そこで、高校生たちでもできる活動内容を地域の方々と考え、まずは子どもたちが安心安全に川で遊べるように、土砂やゴミの撤去など川を整備するための活動を行いました。

高校生が活動しやすい環境を整えるために

一般的なボランティアの場合、高校生が参加したいと考えた時、集合場所までどうやっていくのか、昼食をどうするのか、活動のための道具を持っていないと参加しづらい状況があります。

自分たちにできることはないかと考え、行動しようとしている高校生たちのために、佐賀災害基金に申請をしました。

集合場所までの移動手段や昼食の手配、道具の準備など、NPO法人WeDは高校生が安心して「手ぶら」で参加できる環境を整えました。

今後は、流れてきた土砂で次の災害に備えるための土嚢を作ったり、七山の農家さんの収穫のお手伝いをしていく予定です。

こういった活動を通して、高校生たちが人・場所・公共施設との繋がりを持てるようにしたいきたいと思っています。

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令和5年7月佐賀豪雨災害対策支援基金

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