「子どもクッキングクラブSUN」は料理をきっかけに様々な体験を通じた学びや気づきを得ることができる、子どものための教室を2箇所(七山公民館 / ボートレース唐津)で開催しています。

唐津の地域ならではの焼き物の絵付けや魚を用いた料理を扱うなど工夫を考えながら活動に励むのは瀬戸沙織さん(以下、瀬戸さん)です。

始めるに至った思いと現在の取り組みについて伺いました。

◇こちらから与えるのではなく、そこから芽生える場に

以前保育士として働いていた経験を持つ瀬戸さんは、子どもたちが素直に何かへ意欲を示したり、積極的に周りの世界に触れていく瞬間を目の当たりにしていました。

子どもたちの誰もが憧れる”料理する”活動を通じて、主体的に動くことを尊重していきながら、他者と協力したり会話することも楽しんで欲しいという気持ちで活動をスタートしたといいます。

「もちろん、数の概念や新しく出てくる言葉など教えることも沢山あります。

でも、私たちが与えるのではなく子どもたちから何かが芽生えていくような場所にしたいんです。」と話す瀬戸さん。

例えば、回数を追うごとに「もうお母さんは来なくていいよ」と1人で挑戦する姿勢が生まれたり、不安ながらも自ら包丁を握って料理に励む様子があるんだとか。

そんな子どもたちの意思や挑戦が生まれていく場になることを目指しています。

◇料理を作ることで家族が幸せになってほしい

子どもたちにとって自ら料理をするということは、1つの成功体験になります。

その様子が親にも伝わっていくことで、家族を笑顔にしたいと瀬戸さんは話します。

「親が子どもが何かを”できない”人間ではなく、何かが”できる”人間として見ることができると、家庭の電気がワントーン明るくなるような気がしています。

そうすれば、どこかに余裕ができて笑い合って会話ができるんじゃないでしょうか。」「先日は、単身赴任のお父さんと一緒にきてくれた子がいました。

限られた親子の時間をここで過ごしてくれるのは勿論のこと、二人で料理をしている様がまるでハグをしているかのように愛情が伝わってきて、とても嬉しかったです。」と続けて伝えてくれました。

なるべく親子の関わりが生まれるように、料理を作ったあとは親も加わってもらい一緒に食べてもらうようにしているのだそう。

「これを作ったんだね、すごいね。」と褒めてもらえる瞬間は瀬戸さんが言うように家族を少し前向きにしそうです。

◇もっと多くの子どもたちに届けられるように

「どんなに疲れていても、あの時のあの子の笑顔を、と思うと元気が出てきます。子どものための料理教室を通じて、どんな価値が生まれているのかをもっと多くの人に知ってもらいたいです。」と話す瀬戸さん。

同時に今は場所を借りたり、子ども用の道具を持ち運んだりすることで実施をしていますが、より手軽で直ぐにできるような環境があればもっと回数を増やして多くの子どもたちに届けることができるかもしれない、といいます。

また毎回決まって来られる人は多くないため、今後参加する子どもたちの数に伴って協力してくれる人もより必要になるでしょう。

活動の『SUN』という名称は”子どもたちを照らす(元気付ける)太陽みたいな存在でありたい”と言う願いと、”子どもたちにはいつまでも太陽のように笑っていて欲しい”という思いから名付けたといいます。

私たちから子どもたちへ、子どもたちから私たちへ、そんなエネルギーが循環する活動をこれからも共に応援し続けていきたいですね。

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