【採択助成事業】
第5回GOgoさがスポ基金-2022
(一社)佐賀県バスケットボール協会は、佐賀県のバスケットボール競技力の向上を目的に様々な活動を行っている団体です。
現在は特に、2024SAGA国スポへ向けて、選手と指導者育成、双方の育成と成長につながるようなプロジェクトを進めています。
今回は選手の技術強化を担う委員長の中村洋介さん(以下、中村さん)に活動への想いや内容について伺いました。
◇70年以上の学びを活かして全ての人に楽しんでもらいたい
バスケットボール協会は発足70年以上の歴史があり、これまでに華々しい成績を残しているといいます。
長い時を経た昨今、佐賀バルーナーズのB1昇格・活躍・レオブラックス、レオナイナーズ(3×3バスケ)の活躍もあり、こどもから大人までバスケットボール競技に触れる機会が増えて、楽しみ方も様々になってきました。
活躍するプロの選手に憧れを抱いて目標を持つこども達も増えています。そうした中で、小学校から、中学・高校・大学・社会人の現役の選手としてバスケットボールを楽しんでいる人、その家族、そしてそのアマチュアの環境を支える指導者のすべての人に楽しんでもらい、バスケで日本を元気にすることなどを目 的で活動をしています。
「多くの選手と指導者に”バスケットボール“という競技を通じて、様々な経験と感動を手にしてもらうお手伝いをするための団体だと考えています。」と伝える中村さん。
同時に、来年に控える2024SAGA国スポの競技団体として、若い選手をどのように育成するかを考えているといいます。
◇スポーツの楽しさを2024SAGA国スポへ
これまでは、U12・U15・U18・社会人それぞれのチームが縦割りで練習をしてきました。
また元全日本監督や有識者を招いて、指導者の研修会も実施しているそう。
しかし、国スポを目指して若者育成の計画を立てるにあたって従来の縦割りだけでは課題があると中村さんは感じたといいます。「それぞれ、小学校・中学校・高校の区切りに合わせたものです。
しかし、子供たちのバスケットは途切れるわけではなく成長するに従って色々なことが更に繋がっていきます。将来の子供の成長を見越した上で、選手も指導者も練習をしていく必要があります。」と思いを話します。
そのような課題から、現在はU14〜U16の枠組みで練習することも行っているそう。
また、国スポの成果だけはなく、根源にあるスポーツの楽しさを感じてもらおうとプロジェクトも企画をしています。
例えばシューティングに特化したプロジェクトでは、技術力を向上させようとすることによって、より理解が深まり、上達を実感してもらうことによって楽しんでもらいたい狙いがあります。
◇スポーツをポジティブに捉えていけるように
これからは、まず2024SAGA国スポへ向けての育成が中心の活動になっていきますが、その先に目指していきたいのは ”佐賀でバスケットボールを楽しんだ経験づくり”だと中村さんはいいます。
「社会人になっても佐賀で競技を続けてくれるかどうか、それはこどもの頃にどう感じて練習をしてきたかだと思うんです。あの時の指導のおかげで、バスケが楽しかった、上達した、という経験はいつまでも残ります。」
競技力を向上させる強化や、競技人口を増やす普及など、常に課題は山積みだと感じているようですが、今できることを少しづつやってきたい。
そんな意気込みや熱意が伝わってきました。なによりもポジティブに感じられること、きっとスポーツにはそんな力があるのだと思います。