虹の松原応援基金
「白砂青松を後世に引き継ごう!」
鏡山から望む特別名勝「虹の松原」
寄付の状況(2024年12月1日現在)
〇白砂青松の「虹の松原」
佐賀県唐津市には、日本の松原の中で唯一「特別名勝」に指定されている「虹の松原」があります。この「虹の松原」は、400年ほど前に玄界灘の潮風から農地や家を守るために人々の手によって植えられ、今では100万本ともいわれるクロマツからなる松原です。
長い歴史の間、人々が暮らしに必要な燃料として松原内の松葉や枯れ枝を集めて使うことにより松原の本来の姿である「白砂青松」が保たれていました。ここには自然と人との共生した社会が存在していました。
「白砂青松」とは、文字どおり白い砂地に青々とした松からなる日本の美しい海岸の、まさしく「自然と人との共生」が創りだした風景です。
〇虹の松原の現状
昭和30年ごろ日本の高度経済成長にともない、化石燃料が普及してくると私たちの生活様式が急激に変化をし、松葉かきをする人がいなくなり、松原内に積った落ち葉で土が肥えてきました。
そのため雑草が生い茂り、広葉樹が繁茂し、白砂青松の景観が低下をしていきました。さらにはマツ材線虫病(松くい虫)により松が枯れ、松原の存続の危機に直面しています。「自然と人との共生」の崩壊です。
〇虹の松原を後世に
人と自然がかかわりあう本来の「白砂青松」の姿を取りもどすために、2008年、行政・企業・地域・市民活動団体やNPO等のCSO(市民社会組織)等が協働し「虹の松原」を再生し、次世代に引き継ぐ活動が始まりました。
それから10年以上経過し、その活動の輪は、着実に広がり、現在、この美しい虹の松原は、年間7000名ものボランティアの方々によって支えられています。
しかし、虹の松原は大変広く全体の25パーセントの面積でしか保全活動ができていません。
虹の松原を守るためには、まだまだ多くのボランティアの皆様のご協力や資金的ご支援を必要としています。
2019年10月「KeepPineProject~虹の松原クリーン大作戦~」にお集まりいただいたボランティアの皆さん
〇虹の松原応援基金で目指す姿
400年以上にわたって人の暮らしと自然が共生してきた「虹の松原」の歴史、魅力を知る機会をつくることにより、次世代を担う子どもたちに「虹の松原」を大切にする思いを育みます。
私たちは、先人たちが築き上げてきた持続可能な「人と自然との共生」と「白砂青松」を取り戻し、後世に引き継ぐことを約束いたします。
保全活動に来てくれる元気な子どもたち
〇寄付の使い道
いただきましたご寄付は、以下のことに使わせていただきます。
〇支援スキーム
※寄付金控除等の税制優遇を受けることができます。
〇この基金で貢献できるSDGsの目標
※SDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会共通の“2030年までに達成すべき17の目標”です。