令和という新しい年号から、早くも三年目を迎えようとしています。

今年は新型コロナウイルス感染症により、地域をはじめ、日本、そして、世界中が多大なる影響とダメージを受けました。

私たち佐賀未来創造基金も、いち早く助成事業を立ち上げ、また、現場のヒアリングやアンケート、行政や議会への要望書提出などを行い、微力ながらも地域の支え合いをつくるために動いてきました。

佐賀支え愛基金
https://saga-mirai.jp/news/support-new-corona/

 

現在、一日も早い事態の終息を願うと同時に、これまでの積み重ねや助け合いの大切さ、それぞれの価値観を見つめ直し、新しい生活様式など、これからの生き方について改めて考える機会と時間をいただいているのだと感じています。

皆さまにとってはどんな一年だったでしょうか。

こどもの社会的孤立防止のために、こどもの居場所を通じた支援活動を行う「さが・こども未来応援プロジェクト」では、コロナ禍の過酷な状況のなか、地域の方々や行政、企業の方々と連携して、現場での活動の後方支援をさせていただきました。アウトリーチ支援やシェルター設置、外国にルーツを持つこどもたちの支援など多様なニーズに対応しながら、現場の実践者の方々の後押しとなるよう現在も継続して動いています。

それらの支援活動を通じ、こどもたちに寄り添う学童保育やこどもの居場所の方々の活動が地域を支えていることを実感しています。

また、大変な状況下にあっても「こどもたちを応援したい!」という想いの深い企業や個人の方々にお会いして激励いただき、勇気と元気をいただいています。

 

ふるさと納税での寄付集めも、最後の一日まで頑張りますので、変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


https://www.furusato-tax.jp/gcf/1010

 

また、「さが・こども未来応援プロジェクト」での活動のなかで耳にした「あと5万円が足りなくて高校進学を諦めた」という現場の声から、昨年度スタートした「こどもの居場所とつながる入学応援給付金」。地元の企業様からも「義務教育が終わり、高校に行きたくても行けないこどもたちを助けてほしい」というご要望とご寄付を預かり、昨年度は39名のこどもたちへ、進学時に必要な約20万円を返済不要の給付金として助成し、今年、無事、進学を果たしたこどもたちから喜びの声を受け取りました。

このプロジェクトは、ただ単純に多様な困難を抱えながらも進学を目指すこどもたちを助けるだけではなく、給付を受けたこどもたちが、地域の居場所に集うこどもたちの「お兄さん、お姉さん」としてナナメの関係を築き、将来の社会的視点を持つ人材に育つことにより、支え合いの地域社会を育みあうことを期待しています。

現在、来年度の高校進学希望者30名の進学にかける想いをお預かりしています。

来年の春、こどもたちが笑顔で入学できるよう、応援いただけましたら嬉しいです!

なにとぞよろしくお願いいたします。

入学応援給付金GCF
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1029

 

私たちはこれまで地道に現場での活動を支えるための支援活動を行い、また、今現在も実施中です。

少子高齢化に悩む地域のため、また、都市部での生活に疲れた人々を癒すため、近県都市部と佐賀市富士町での「二拠点生活」を提案する、佐賀県地域おこし協力隊・山本卓さんによる「音無テラスプロジェクト」の支援。


https://www.furusato-tax.jp/gcf/1079

佐賀の“人のよか”じいちゃん、ばあちゃんをニセ電話詐欺から守りたいという行政や地域の方々の想いを受けた、ふるさと納税ガバメントクラウドファンディングの実施。

みんなで高齢者をニセ電話詐欺から守ろう
https://www.furusato-tax.jp/gcf/1109

 

ただ、さまざまな支援を進めていきながらも、いつも自問自答するのが「果たして私たちはどれだけの人々を救えているのか?」ということです。

日々現場に出向き、さまざまな声や事柄に直面し、力不足を感じることが少なくありません。

 

特に今年は、冒頭でも申し上げました通り、新型コロナウイルス感染症による多大な被害や困り事、また、今年も起こってしまった豪雨災害を前にして、自分たちの無力感に呆然とすることもありました。

しかしながら、佐賀の仲間たちと支え合い、助け合いながら、「誰一人取り残さない!最後のひとりまで!」を合言葉に支援活動を行っています。

 

地域の課題を解決するためには、関心を持ってくださる支援者の方々をはじめ、行政や企業など多くの方々の関心や応援が必要です。

その応援の輪を少しずつでも拡げるためには継続した活動を継続し続けなければなりません。

 

年末最後のお願いとなり大変恐縮でございますが、引き続き、地域の未来にご協力、ご支援を賜ることができましたら幸いです。

 

本年も大変お世話になりました。

「微力だが、無力ではない」――この言葉を胸に、私たち佐賀未来創造基金は来年も、地域の皆さまとともに、地域のあらゆる人々を応援するプロジェクトを直実に進めてまいります。

 

皆様におかれましては、コロナ禍の現下、くれぐれもご自愛いただきまして、どうぞよいお年をお迎えください。

 

公益財団法人佐賀未来創造基金

代表理事 山田健一郎

さがつく一同