2月14日に草莽塾in佐賀2015の最終報告会を、佐賀商工ビル7階大会議室で開催しました。

今回の草莽塾にご支援くださった鳥飼建設株式会社の鳥飼社長に、ご挨拶とともに企業のマーケティングや経営について日頃より気をつけている点についてお話いただき始まりました。

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その後、半年間の草莽塾の講師を務めてくださった株式会社PubliCo代表取締役CEOの長浜洋二氏にNPOマーケティング 概論について講演いただきました。

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今回の草莽塾とはどんな研修なのか、なぜ、NPOにマーケティングが必要なのか、といった話をしていただきました。

その後、今回草莽塾に参加した4団体のマーケティング施策のプレゼンテーションを行いました。

NPO法人唐津防災推進機構KANNEさんは 「支援者(虹の松原再生・保全活動参加者)拡大に向けた戦略策定〜人と松原のにぎわいの復活に向けて〜」

NPO法人佐賀県CSO推進機構さんは 「健康の輪を広げよう〜登録人数1,400人を目指して〜」

認定NPO法人地球市民の会さんは 「団塊の世代パワーをTPA(地球市民の会)の活力へ!」

公益財団法人佐賀未来創造基金「1,500万円の財源獲得の基盤づくり」 についてそれぞれ半年間で作り上げたマーケティング施策案と実践結果などについてプレゼンテーションを行いました。

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最後には、4団体が半年間受講してみての感想や、会場の参加者からの質問に答えていくようなセッションも設けて、学びと実践を共有しました。

おおよそ30名ほどの方にご参加いただき、最終報告会をもって今年度の草莽塾は無事に終了いたしました。

当日ご参加出来なかった方のためにも草莽塾ってどういった研修なのか、今回参加した団体からの感想などを記載しておこうと思います。

8月29日始まった草莽塾in佐賀2015 鳥飼建設株式会社様より創立60周年を記念していただきましたご寄付を活用させていただき、講師にNPOマーケティングで社会を変える草莽塾 塾長、株式会社PubliCoの代表取締役CEOの長浜洋二氏をお迎えして、NPOにマーケティングという手法を導入し、思いだけでなく、数字という武器を身につけるために全8回の研修を行いました。

今回参加に手をあげた団体は4団体 唐津の虹の松原を保全活動をしているNPO法人唐津防災機構KANNE 佐賀県で中間支援組織としての活動や、みやき町での高齢者支援事業を展開するNPO法人佐賀県CSO推進機構 佐賀県を拠点に、東南アジアの支援や中山間地域での活動を実施する認定NPO法人地球市民の会 そして、公益財団法人佐賀未来創造基金 が今回、草莽塾に挑戦しました。

全8回のうち、前半戦は、まずはマーケティングとはどういったものなのか、について座学とワークショップを行いながら”マーケティング”について各団体知識を深めていきました。

そして、毎回出てくる課題をこなしていきながら切磋琢磨し合い、マーケティングを身につけるまでに「環境分析」「ポジショニング」「ターゲット設定」など、それぞれの回で学んだことを実践していきました。

座学の時には、「あぁ、なるほど」と納得していたのに、いざ団体に持ち帰り、自分たちの団体に当てはめてみるとどうも上手くいかない…。

参加団体はどの団体も同様に、次の研修までかなり頭を悩ませながら、それぞれの団体についての課題をクリアしていきました。

そして課題を出すと、長浜塾長の返答が届きます。

「このあたりの考察はいい感じですね。では本当にそうなのか数値で表してみましょう」 「ここの裏付けとなるものはありますか?」 「”数字”と”事実”を確認しましょう。」 自分たちの思い、考えが独りよがりにならないために数字で表せるところは徹底的に表していきました。

そして迎えた最終報告会(2/14) 長浜さんが「重要だけど、なかなか普段の業務ではできない部分をこの草莽塾では実施している」と仰るとおり、普段は目の前の緊急な業務でいっぱいいっぱいになっており、なかなか組織の今後について話す機会が設けられておりませんでした。

しかし、今回の草莽塾で、意識的に時間を設けることで、実は事務局内でも方向性でずれがあったり、数字に落とし込んでいくことで、今後の動き方の参考になったり、他の団体のマーケティング施策を見ていく中で、自分たちにも応用できそうなことがあったりと、数えだしたらキリがありませんが、参加団体にとっては大変有意義な研修となりました。 他の参加団体の方からも 支援者のことを知ってるようで何も知らなかった! まずは実態把握を行うことを習得できました 今まで感覚でやってきたということを思い知らされた 常に根拠を求めるようになった これまで書く担当で事業ごとに専念していたが、団体についてじっくり話す機会をもて、地球市民の会の再発見に繋がった 目的が明確になったことで、イベント時の声掛けが変わった 寄付者、参加者視点で考え、感覚だけで事業計画をしないよう意識するようになった 数字という団体の共通言語ができた といった感想が最後に出ておりました。

日頃は目の前の業務に追われ、なかなか団体の方向性などを議論する暇がなかったが、今回の草莽塾でそういったメンバーで話し合う時間を作れたことはどの団体にとってもプラスに働いたのではないかと思います。

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